『不思議の国のアリス』ルイス・キャロル著 ヤン・シュヴァインクマイエル画


まつもと一箱古本市で印象的だったお客様のひとりに、アリス好きの女子大生がいた。

その子はとても物静かな感じだったが、ふと「不思議の国のアリス」のはなしになったとたん。饒舌になった。

よほど熱心な読者のようで、小説の中の詩の一編を暗唱できるほどだった。

好きなものを語るときの彼女はとてもうれしそうだった。その気持ちはとてもわかる。

残念ながらわたしはアリスに対して疎かったので、彼女の話し相手としては物足りないものだったにちがいない。

「不思議の国のアリス」はたぶん世界中におびただしい数のコレクションがあるだろうから、彼女の好奇心は止むことはないだろう。それはうらやましいことだ。

その彼女が当日購入してくれた本は澁澤龍彦のエッセイ『毒薬の手帖』と『夢の宇宙誌』

かけ離れているようないないようなセレクトである。

わたし自身の書架にはルイス・キャロルの本はほとんどないのだが、唯一の一冊。

エスクァイア マガジン ジャパン発行

2006年11月7日初版

 

もし彼女の再び会うことがあったならばこの一冊を紹介したい。

チェコの映画監督が描くこの挿絵はあんがいアリスと澁澤をつなぐ橋渡しとなるかもしれない。

かえる

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